まんが日記

今月買った本の感想なぞ。
以下、ネタバレを含む可能性があります。気になる方はお読み飛ばしください。




セブン&アイの総合通販サイト|オムニ7
ゾンビ屋以来大ファンの三家本先生の最新作です。
「悪魔寄りのシスター」のアオリ文に何だそれ?と思っていたら、本来『汝の敵を愛せよ』『右の頬を打たれたら左の頬も差し出せ』『人を傷つけることなかれ』などと謳っている某宗教*1に仕える身であるにもかかわらず、酒は飲むわタバコは吸うわ人(悪人だけど)殺すわと大暴れのシスターだからだそうで。
悪魔に魂を貸し(売るではないらしい)てるため、Satanisterなのだそうです。
で、彼女が悪い奴らをばったばったとなぎ倒すのが基本ストーリーと、ふむふむ。


とはいえ最初の2話分にはサタニスターは登場せず、おそらく彼女の序盤最大の敵になるであろう異常殺人犯『ヴァルキリー』の話から始まります。
どうやら読みきりで書かれたもののようなので、読みきりで魅力的な殺人犯を出す>連載もので敵として再登場
…と考えると『ゾンビ屋』の百合川サキの時と同じ流れですね。


とりあえず単行本しか読んでいないので本当にさわりしかわかりませんが、妙に週ジャンちっくな所とか、どこまでギャグかわからないギャグとか、爆乳キャラしかいないところとか、勢いのやたらあるストーリーとか、三家本先生の特色が存分に出てて気に入りました。
早く次の巻でないかなー。




セブン&アイの総合通販サイト|オムニ7
ちょうど1冊分を使って、話の根幹である「イシュヴァール殲滅戦」の真実がホークアイ中尉とスカーの口を借りて…という形式を使って描かれます。
とはいえ、二人が詳しく知るはずのないキンブリーやロックベル夫妻の事も書かれてたりするので、完全に二人の叙述だけではないですが。
これまでにおなじみのキャラの過去はもちろん、これまであまり表立たなかったグラン准将のようなキャラの事、それからノックスとマルコーのように関わりがないと思っていたキャラ同士のやり取りなど、大小さまざまな事が描かれています。

中身としては、「神は人が作ったものだ」「死にたくないから戦う」など、重い言葉が今回は多くてかなり考えこまされました。
特に人の隙間を突き、心理を突く言葉「弾丸が当たった瞬間自分の腕に満足する瞬間が全くないと言い切れるのか?」「人の命を奪うのに目を背けるな」を語るのが、一番人の命を軽んじてる(ように見える)キンブリーだというのはとても皮肉な話です。
それでいてともすれば説教くさく鈍重になりがちなこういう話をギリギリのラインで収めて1冊に纏めるというのは、緻密な計算という奴なのでしょうか。
完結へ向けた流れのキックオフとしては良い布石だと感じました。


余談ですが、この巻では当方の大好きなマーズ准将(当時は中佐?)がまた登場してくれたのがとてもとても嬉しかったです。
ああいう一見飄々としてるのに実は頭の回転が速くて困ったときさりげなく手助けしてくれるような人ってむっちゃ好みなんですよね〜〜〜〜!!
学生時代以来、久しぶりに漫画キャラに惚れましたデスヨ。
現実にこういう人いないかなー…(妄想中)


それから、次の巻は当方が敬愛するオリヴィエ様がご登場される巻です。
強くて美しい女性が大好きな当方としては、イズミさん同様心底惚れ込んだ姉御でございます。
ああいう人になりたいわー…(再び妄想)

*1:内容が内容だけに明言を避けさせてください…